調べるための読書 ― 2007/03/01 20:51
面白いからと似ているけれど、自分で知りたいこと、調べたいことがあるからする読書がある。これも調べたら面白いから、知ったら面白いからするともいえるけど。 で、今は、石原千秋「秘伝 中学入試国語読解法」新潮選書を読んでいる。だってうちの子中高一貫校受けたいなんて言うんだもん。中学受験ってどんなものか知りたかったから読んだんだけれど面白いです。教育論、現代社会論としても読めます。 それからネットで自分が昔やっていた日記を検索してURL見つけた。 http://www4.diary.ne.jp/user/454552/ 同じ頃リニューアルしようと思ったweb siteも見つけた。でもこっちは、マックの環境が変わって(今で言うクラシック環境からOS Xになった)昔使っていたアプリが使えなくなったので更新できない。とりあえず、ちょっとしたHTMLエディタを買いたいな。こっちのブログは読書関係を書いていくと自分の中で決めている。
国語と英語 ― 2007/03/11 22:17
ずっと石原千秋『秘伝中学入試国語読解法』を読んでいるけれど、中学受験大変です。まいりました。そこまでしますか。東京と地方ではずいぶん違う。こういう受験を経て入ってきた子どもと、普通に公立中学に入ってきた子どもと差があるよね。小学生は元気に遊ぶもの、勉強は学校の授業をちゃんとやっていればいいと思っていたけれど、どんなもんなんでしょうか。 子どもの頃国語のテストは得点源だった。この本を読んでわかったことは、自分が国語を好きだったのは、言葉について考えるのが好きで、本を読むのが好きだったから、いろいろな文を読めるから国語の問題を解いたりするのもきっと好きだったのだろう。でも中学受験をするのなら受験で出るような文を普段から読まなければダメってこと?自分が小学生の頃に読んでいた本って怪人二十面相くらいだよ。それなのに中学受験の問題に岩波新書とかからも結構出ているんだね。栃木県では高校入試のレベルです。 以前アメリカのL.L.Beanに頼んだやつの連絡がずっとこなかったのでメールで問い合わせたら(当然英語だ)カード番号が間違っていたので注文がそこでストップしているらしかった。向こうはこっちに連絡を取りたかったと書いてあったけど取れなかったんだそうだ。そんなわけで、アメリカに電話して正しい番号を伝えた。そしたらうまくいったようでメールが来た。 英語なんてすごく苦手だったのにやればできるじゃないと思った。
子どもは判ってくれない ― 2007/03/18 20:35
内田樹『子どもは判ってくれない』文春文庫、読了。ここに書いてあるのは、まさに私が言いたかったことだ!と全部が腑に落ちる。全体的にいいけれど、特に最後の方の「ネオコンと愛国心」、「さよならアメリカ」、「動物園の平和を嘉す」がいい。でも次の時代はどうなるのだろう、いやどういう時代を作っていくのか、なんかいつでも貧乏くじの世代の私としてはいろいろ考えてしまう。しかし、こういう同世代で何かを括ることからは何も生まれないんですね、内田先生。 「無事なのに国家有事」もまさにその通り、新しい歴史教科書を作る会の方々にぜひ読んで欲しいものだ。また内田樹を読んでみよう。次は、『ためらいの倫理学』にしようかな。
海馬 ― 2007/03/22 13:30
糸井重里と池谷裕二(東大薬学部助手)の対談である。以前、私の師匠であるU大のT教授(タメちゃん)にすすめられて、池谷さんが小学生の時に九九を覚えられなくてどうしたかとか、数学の公式をテストの度に導きだしているというところを朝日出版社版で立ち読みした。今回新潮文庫版をみつけたので、購入して一気読み。海馬ってなんだか知らなかったけど、このおかげで脳についていろいろ考えた。能は疲れない、海馬は大ききくなる、方法記憶(経験メモリー)が大事だとか、そして何よりも、睡眠中に記憶がきちんと行われるということは、常々子どもたちに言ってきたことなので大いに腑に落ちた。
狼少年のパラドックス〜ウチダ式教育再生論〜〜 ― 2007/03/27 08:21
このごろ内田樹(うちだ たつる)が気になって、結構読んでいる。なるほどと納得させられることが多いのだが、この本でも学力低下について考えさせられた。 所謂ゆとり教育が学力低下を招いたと言われている。教育再生会議なんていう素人集団による、自分は関係ないから好きかって思い込みを言えるよよいう人々による無責任な答申では、7時間目をやったり夏休みや春休みを短くしたりなんていうことがあるようだが、内田さんがここに書いているように学校で教わることはあんまり関係ないと思う。私が勉強したのは自分で、放課後に勉強したからだし、大学ではそもそも授業に出なかったけど、授業に出ていたヤツより勉強したと言い切れると思う。 「みんな一緒」というシステムが問題なんだという指摘こそその通りだと思う。安倍内閣は(もうすぐ倒れるだろうけど)余計なことはしなくていいから、教育現場のことは現場に任せておくべきだ。学校で学ぶきっかけを与えて、自分で学べるようにすることは、世間が余計なこと(たとえば一部のダメ教師を大きく取り上げることや、小学校では円周率はおよそ3としか教えないなんていう間違ったキャンペーンを張ることなど)をしなければ、いくらでも大丈夫なんだと思う。 内田さんは大学教授の立場から学力が低下していると、毎年の新入生を見ていっているが、果たしてそうなのか?学力っていったいなんなのだろう?と思うこともある。今後必要になるのは、小・中・高・大の教員の連携と強力なんじゃないだろうか。
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