はい、泳げません: おとう新聞

実は、６年くらいスイミングスクールに通っている。といってもレッスンを受けているのは娘たちで、私は付添である。ところが、３年くらい前から保護者限定でかなりおとくコースができたから、スクール内のジムやプールも自由に使えるから、サウナもあるからと言われて、私も会員なのである。私がやるのは、娘たちを連れていったときに、サウナに入って、ジャグジーでゆっくりして、マッサージチェアに２０分くらい座っているだけ、という全くのなまけものコースだが、１週間の疲れがとれるのだ、リラックスできるのだ、別にいいではないかと思ってきた。 ところがである。上の子がまだ４歳か５歳のころ、海やプールで泳ぎを教えてやったのは私だ。娘は、水が怖い、顔に水がつくのがいやだと言っていた。お父さんが泳いで見せると、すごいとたいそう尊敬のまなざしをむけたのだ。それでスイミングスクールに通いたいというので、まあ幼稚園も保育所も行っていなかったからいいかなと行かせたのである。そしたら、なんと今はかなり泳げるようになったのだ。クロールなんて実に速くなった。平泳ぎだって背泳だって、バタフライだってやってしまうのだ。これはまずいではないか。私は自慢じゃないが、２５メートル息継ぎなしで泳ぐだけである。息継ぎができないという言い方を世間ではするのだろう。ちょっとまずいぞ、確かスイミングの大人コースには、木曜の夜に、初めての水泳とかクロールのレッスンが受けられるコースがあるはずだ。それを受ける前に読んでみたのがこの本である。面白かった。面白かったが、泳ぎ方はわからない、ますますわからない。やはりやるしかないのだろう。ここに出てくる高橋桂コーチに教わってみたい。彼女の書いたレッスンの本や、DVD があれば欲しいと思う。