狼少年のパラドックス〜ウチダ式教育再生論〜〜 ― 2007/03/27 08:21
このごろ内田樹(うちだ たつる)が気になって、結構読んでいる。なるほどと納得させられることが多いのだが、この本でも学力低下について考えさせられた。 所謂ゆとり教育が学力低下を招いたと言われている。教育再生会議なんていう素人集団による、自分は関係ないから好きかって思い込みを言えるよよいう人々による無責任な答申では、7時間目をやったり夏休みや春休みを短くしたりなんていうことがあるようだが、内田さんがここに書いているように学校で教わることはあんまり関係ないと思う。私が勉強したのは自分で、放課後に勉強したからだし、大学ではそもそも授業に出なかったけど、授業に出ていたヤツより勉強したと言い切れると思う。 「みんな一緒」というシステムが問題なんだという指摘こそその通りだと思う。安倍内閣は(もうすぐ倒れるだろうけど)余計なことはしなくていいから、教育現場のことは現場に任せておくべきだ。学校で学ぶきっかけを与えて、自分で学べるようにすることは、世間が余計なこと(たとえば一部のダメ教師を大きく取り上げることや、小学校では円周率はおよそ3としか教えないなんていう間違ったキャンペーンを張ることなど)をしなければ、いくらでも大丈夫なんだと思う。 内田さんは大学教授の立場から学力が低下していると、毎年の新入生を見ていっているが、果たしてそうなのか?学力っていったいなんなのだろう?と思うこともある。今後必要になるのは、小・中・高・大の教員の連携と強力なんじゃないだろうか。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://takeapple.asablo.jp/blog/2007/03/27/1348403/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。