国立科学博物館2009/08/19 21:59

7月の末に、東京へ行く用事があったので、前から気になっていた、国立科学博物館へ行ってきた。なぜか、下の娘は、小さいときミイラが好きで、ここに展示してあったミイラを観に、昔はよく行っていたのだが、リニューアルしてからは観ていなかった。なぜ気になっていたかというと、ここの海部陽介教授が書いた、『人類がたどってきた道〜’文化の多様性’の起源を探る』NHKブックス という本がとても面白かったということがある。内容は、ホモ・サピエンスが登場したのは、10万年前のアフリカで、そこからユーラシアを始めとする世界各地へ広がったということが、最近の研究でわかってきたそうだ。これだけだって驚きだ。私が学校で習ったのは、大学の専門課程での西洋史や東洋史、はては考古学の授業だって、アフリカで生まれた猿人の仲間が、原人に進化し、ユーラシア大陸に進出し、ペキン原人やジャワ原人に進化し、各地でそれぞれが旧人から新人になったということだったから。確かに、昔NHKで、ミトコンドリアをたどれば、人類はアフリカのイブに行き着くなんてことをやっていたような気がしたけれど、あまり真剣に観ていなかった。そんなことは、どうせ眉唾ものだと思っていたのだが、どうもそうではないらしいのだ。それで、どうやって私たち、ホモ・サピエンスが世界中に広がっていったかが、かなり詳細に書いてあるのだけれど、読んでいて、すごいと思いました。旧石器時代ってなんて素晴らしいんだということと、私たちホモ・サピエンスって、なんて素晴らしいんだということと、海部さんってなんて素晴らしい人類学者なんだってことを思ったわけで、実はこの本は、国立科学博物館の常設展の人類に関する展示の改装をするなかで考えたことも含めて、展示の内容を詳しく書いたものなのだそうだ。だとしたら観なければならない、ビジュアル版「人類のたどってきた道〜”文化の多様性”の起源」というやつを。 そして、やっぱりすごかったです。1日かけて、ここだけを詳しく見たい、いや毎日でも通いたいと思いました。少なくとも子ども達には観せてやりたいなあはやいうちに。ホクレア号の模型もすごいし、ルーシーの実物大模型もすごいし、マンモスの骨の住居もすごいし、ただ1つ残念だったのは、ここの展示解説書というか、展示目録というか、絵や写真や地図が満載のよく、博物館で売っているやつがなかったのが残念だった。ああ、また行きたいな、夏休み中は無理かな、9月の連休にでも行けるかなあ・・・・

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